東京事変「OSCA」特集
2007年第1弾シングル「OSCA」を7月11日にリリースした椎名林檎率いる東京事変。昨年1月にリリースされたアルバム「大人(アダルト)」以来、約1年半ぶりとなる作品は、楽曲制作をメンバーに託し、椎名林檎はヴォーカルに徹するという新境地を開いた意欲作。
アルバム「大人(アダルト)」リリース後は、全21公演に及ぶ全国ツアー、7月の日比谷野外音楽堂での東京事変企画イベントライブ、そして、映画「さくらん」と連動した椎名林檎×斎藤ネコ名義のアルバム「平成風俗」。椎名林檎、東京事変は昨年から今年にかけて勢いをつけて加速中。その動きから目が離せない!
東京事変 スペシャルメッセージ

「OSCA」を7/11にリリースした東京事変より、スペシャルメッセージが届きました。
| Windows Media Player |
|---|
東京事変 スペシャルコメント
イタリアの名スポーツ・カーの名前を戴いたニュー・シングル「OSCA」。
今回は、M1「OSCA」が ギタリストの浮雲作詞・曲、M2「ピノキオ」がキーボードの伊澤一葉作詞・曲と、椎名林檎が自らペンを置いてまで、彼ら2人に楽曲制作を託した理由を、以下のように語っている。
「二人にバンド加入をオファーしたのは、まず第一に作家として好きだったから。彼らの作家としてのいい部分が、存分に出た新作を発表するにあたって、昨年のツアーでは彼らの新曲を少しお見せしておきたいと思ったんです。あと、あのツアーでは初めて喉を壊して、曲のキーを下げてもらったんです。声のマックスでやってないと売れないっていう J-POPの風潮に反した低いキーの曲が音楽的だったし、「それでも全然いいな」って思えました。だから、本当はそのまま制作に入りたかったくらいだったんです」(椎名)
しかし、手首の負傷をおして昨年の全国ツアーを乗り切ったドラマー刄田綴色に休養の必要があり、同時に椎名の映画音楽プロジェクトが始まったことで、バンドとしての空白期間に浮雲と伊澤がソングライティングに着手。刄田が復帰したバンドは椎名不在のまま新作の準備を行い、全員が揃ったところでレコーディングが始まったという。そのセッションからピックアップされたのが本作「OSCA」だ。
そのタイトル曲の詞曲を手掛けるのはギタリストの浮雲。
「林檎さんにしても、とてつもなくレンジが広いと思うんですよ。世に作品を発表する時、彼女にしか出せないもの、椎名林檎節があると思うんですけど、僕にはそれがないから、カントリーだろうが何だろうが、僕から出た要素を彼女にちょっと当てるだけで、別の面に光を当てることになるじゃないですか。だから、色んなタイプの曲を持っていきましたね。今回は伊澤くんと2人で作っているじゃないですか。彼の場合、彼女がどういう立場で、みんなに何を求められているかを考える人だし、クラシックの素養もある人で、その点は林檎さんと一緒なんです。だから、僕はそうじゃない役回り、シンプルな方向性で場を引っかき回すってことがやりたかったんです」(浮雲)
そして、スタイリッシュな作風の「OSCA」に対して、端正な佇まいの印象があるカップリング「ピノキオ」、「鞄の中身(M3 作詞:椎名林檎 作曲:伊澤一葉)」を手がけるのはキーボードの伊澤一葉。
「僕の曲って、以前は前頭葉ばっかりを使って苦悩しながら作っていたんですけど、そういうのはやめて、ピアノから自然に音を拾っていく。曲に込める“メッセージ”のような高尚なものは今の僕にはないんです。“鞄の中身”はツアーの途中か、終わった直後。“ピノキオ”は去年の下半期に書きましたね。でも、まさか、林檎さんが本当に曲を書かないなんてありえないと思ってました」(伊澤一葉)
絶大な信頼を置く彼らの楽曲を歌う椎名のヴォーカルは、これまでの楽曲の枠組みから解き放たれ、豊かな表情を見せる。
「声の質の変化って、歌モノの場合、言語との相性に左右されるんです。二人とも歌詞を書いている曲では、その時点でヴォーカルの個性を作ってもらっているので、私が意図して聴かせ方をコントロールしてい る部分はないんです。ただ、二人は歌い手でもあるから、歌ってどうなるかを分かったうえで曲を書いているってことが安心なんです。あと、二人とも引き出しが多いんですけど、その広がってる方向が全く違うから、心強いんですよ。女性が全部曲を書いて、あとの演奏家が男性っていうグループは上手く成立した例を見たことがないし、私が作家であり続けると面白くなくなってしまうように思ったので、早く、別の体制に変わっていきたかったんです。でも、前作『大人(アダルト)』で二人が入ってくれたので、その日は近いなと楽しみにしていて、それが実現した現在感動も一入です」(椎名)
浮雲と伊澤一葉という二人の才能あふれるソングライターとヴォーカル表現の枠を押し広げる椎名林檎。ドラマー刄田綴色と一流プロデューサーの顔も持つベーシストの亀田誠治の5人で秋発売予定の3rdアルバム制作、全国ツアー展開と今年もその勢いは止まらない。
東京事変 作品情報

「OSCA」
2007年7月11日発売
・TOCT-40125 \1,200(tax in)
「OSCA」 収録曲
-
- 1.OSCA
- 2.ピノキオ
- 3.鞄の中身





