槇原敬之「悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。」特集

槇原敬之「悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。」特集

15作目のアルバム「悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。 」を11月7日にリリースする槇原敬之。エイベックス移籍シングルとなった、8月リリースの「GREEN DAYS」は、フジテレビ系ドラマ「牛に願いを Love & Farm」主題歌として大ヒット。同曲を含み、どの曲をとっても槇原敬之らしいメロディーと詩にあふれた全11曲を収録。タイトルに“悲しみ”の言葉を入れた理由、またその悲しみからどうやって立ち直ったのか?について、本人が語ったスペシャルインタビューもお見逃しなく!

槇原敬之 スペシャルメッセージ

槇原敬之 スペシャルメッセージ
「悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。」を11/7にリリースした槇原敬之より、スペシャルメッセージが届きました。


槇原敬之 スペシャルメッセージ
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槇原敬之 スペシャルインタビュー

前作「LIFE IN DOWNTOWN」から1年9カ月。avex移籍第一弾のオリジナルアルバムは、まさに槇原さんならではのあったかいメッセージとPOPSの王道をいくサウンドに満ちたラブソング集ですね。でもなぜかタイトルに「悲しみ」という言葉が入っているのですが...。

槇原 : 実はこのアルバム制作の裏側には、僕の身近に起こった悲しい出来事があったんです。そもそも悲しみという感情は誰でも嫌うし、極力自分の生活の中に悲しみの陰は落としたくないですよね。でも表現するならば、突然鳴る電話のように悲しみというのは防ぎようもなく自分の所にやってくることがある。僕の場合、大切に育てていた3歳のブルドックのユンボに去勢手術を受けさせたことがきっかけでした。その手術中、麻酔事故でユンボが亡くなってしまって、もう自分の人生の中にこれほど悲しみがあるのかというくらい悲しかった...。犬の死ではあるけれど、僕にとっては息子のような存在で、赤ちゃんの頃は仕事で忙しいさなかでも柔らかい餌を作って食べさせて、慈しんで育てたんです。その子が亡くなるというのは筆舌しがたい悲しみですよ。当時、僕は37歳だったけど、大の大人が泣き叫んだ。お通夜の間、線香をたきながらうつらうつらしていたんだけど、目が覚めるたびにどうか夢であって欲しいと、あんなに願ったことはこれまでの生涯で一度もなかったと思います。

その衝撃的な悲しみから、どうやって立ち直ったのでしょうか?

槇原 : 自分を責める気持ちやいろんな怒りがあって本当に苦しかったし、亡くなった子に対して、もっとやれることがたくさんあったんじゃないかと悔やむことばかりでした。だけど、その時に大事な気づきがあった。僕はひとつの命を、まさに泣き叫ぶほど愛することができたんですね。同時にこの子も僕のことをすごい勢いで愛してくれていたんだな、という確信だけがぼんやりと空に残っているんです。そうやってユンボが僕に与えてくれたものを見つめていたら、ひょっとして悲しみというのは愛が残してくれた置き手紙みたいなものじゃないのか、悲しみと喜びは一緒のものなんじゃないかなと思い始めたんです。こうして話をしていると思い出して泣けてしまうほど辛いけれど、でもこの感情を知らない方が良かったかというと、そうではない。同じ苦しみに陥っている人の心に寄り添えるし、ほんの少しでも誰かの痛みがわかってあげられる。それはこんなにも大事なことだったんですね。人間はなんでも知っているようなふりをして、でもちっちゃな3歳の犬に教えられることがいっぱいあった。アーティストは本当の気持ちを包み隠さず、今、自分が一番いいと思ったことをアルバムにする存在だから、これは歌にしなくちゃいけないと思って書いたんです。

槇原さんの、そんな悲しみと喜びのこもった曲について語ってください。

槇原 : 今回はソングライトをしながら、スタートは身近な小さなことなのに、どんどん大きな宇宙まで見えてくるような感覚があったんです。10曲目に入れた「Circle of Rainbow」はまさにそんな歌で、最初はごく日常のできごとから始まります。たまたまテレビをつけたら南アフリカの旅の特集をしていて、ビクトリアの滝を見に行こうなんていう番組をやっていたんです。画面には美しい虹が映っていて『いいなぁ。行きたいけど犬を置いてはいけないな』と思いながら、犬の散歩に出たんです。そしたらうちのブルドックがブブッとくしゃみをして霧状のしぶきを派手に飛ばした途端、鼻先にパッとちっちゃな虹が丸く浮かんだんです。手のひらに載るようなきれいな虹が! この時、僕は雷に打たれたような気持ちになったんですよ。ものの大小ではなく、実は世の中にはそういう何かとても大切なもの、美しいものにあふれているんじゃないかと気がついたから。人間って、どこかに行ったら何かが見つかると思いがちでしょう。でも大切なものは遠くまで探しに行かなくても、自宅を出てたった3分の場所で見つかる。探そうと思えば見えてくる。これは自分の中にすごく確信としてあるし、それを声高に歌いたいですね。


今回のアルバムを通して、槇原さんのPOPSはさらに進化しましたね。

槇原: ここ何年かPOPSの世界は、恋人がいないと聞けないような、おいしいお酒と料理がないと成立しないような感じになっているけど、それはおかしいと思うんです。POPSというのは、考えようによってはマシュマロみたいに美味しい食べ物にも、固い草加せんべいみたいにもなる。まさに変幻自在なんだということに最近、ようやく気づき始めて。嬉しいことも悲しいこともちゃんと織りこんで人生を描いていくと、なかなかしびれる音楽になるんですよ。だからこそ、その都度、いろんな形でPOPSを表現していこうかなと思っています。また今回、僕の歌を初めて聞く人にとっても、槇原敬之の入門編としてすごく入りやすいと思うので、ぜひ聞いてみてください!

槇原さんの熱いココロが伝わってきました! ありがとうございました。


槇原敬之 作品情報

悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。
「悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。」

2007年11月7日発売
YICD-70038 \3.150 (tax in)


「悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。」収録曲

  • 1.introduction
  • 2.祈りの歌が聞こえてくる
  • 3.Dance with me.
  • 4.GREEN DAYS
  • 5.カイト
  • 6.Love was sleeping.
  • 7.lose no time
  • 8.赤いマフラー
  • 9.Anywhere
  • 10.Circle of Rainbow
  • 11.五つの文字

槇原敬之 プレゼント

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プレゼントは終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。


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