FAN BOY THERE
個性と斬新なアイデアが命だった、アーリー80'sの英ニューウェイヴ界において、なお異彩を放ったファン・ボーイ・スリー(結果的に惜しくも短命ではあったが)。ヘアカット100、ブルー・ロンド・ア・ラ・タークといった陽気なファンカラティーナを標榜するバンドが人気を得ていたなかで、終始キテレツなリズム構成で一貫した『THE FUN BOY THREE』(82年)でデビューを果たす。テクノ・ポップとはまったく一線を画したゆるくのろ〜いリズム・ボックス使い(←リズムではなく、パーカッションやヘンチクリンな効果音を刻むことも多々あるが往々にして単調)/とりあえず試してみました的な太鼓/朴訥としたギター・カッティング/エラく単純なピアノ/怠惰なホーン/えせドゥ・ワップ風コーラス……。これらの要素がゴタ混ぜとなったサウンドは妙にダウナーではあるのだが、そこにしたたかな逞しさや新鮮さが感じられ、エッジィな空気もそこそこにはらんでいたといえる。--というか、妙ちくりんでチグハグな音が、このバンドにおいては許された(笑)。メンバーは全員元スペシャルズで、テリー・ホール(vo)、ネヴィル・ステイプルズ(vo)、リンヴァル・ゴールディング(g)というトリプル構成。また同じく3人組のバナナラマとも交流が深く、「T'Aint What You Do(It's The Way That You Do It)!」(30年代の黒人ミュージシャン、ジミー・ランスフォードのカヴァー)で見せたどこか投げやりなコラボレーションは今聴いてもなかなかグッとくる。
作品情報(CD) - FAN BOY THERE

THESE DOG DAYS
(アルバム)
ジャンル - FAN BOY THERE
- 洋楽 > オルタナティヴ・パンク > ニュー・ウェーヴ > FAN BOY THERE
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