ゲイリー・ニューマン
ウィリアム・S.・バロウズの小説を携えてミニ・ムーグを操るゲイリー・ニューマンは、シンセ・ポップ界でもっとも影響力あるアーティストとなった。彼のサウンドの特徴は、シンプルなメロディで圧倒的なエイリアン・ドローンを奏でる、アナログ・シンセサイザーの完璧なサウンド・パターンだ。こうしたエレクトリック・テクスチャーに乗せて、彼の冷ややかで哀しげな声が響きわたる様がたまらない。また歌詞は、テクノロジカルでセクシュアルな孤独の世界を創造し、“過去と未来"“自己と他人"といった二律背反から張りつめた世界を生み出している。彼の歌はピエロの涙のようなもので、ポップの豊かなメロディのバックには、冷たくメランコリックな歌詞とハーモニーが沈鬱に流れている。
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