Johnnie Taylor
「生涯現役」という言葉ほど重い言葉は滅多にあるものでない。死ぬ寸前までなにかに打ち込むことは、万人の夢だろう。だからジョニー・テイラーの人生が羨ましい。オーティス・レディングの死後、<STAX>レーベルの第2黄金期は、ジョニー・テイラーが歌う「フーズ・メイキン・ラヴ」(69年)によって幕を開けた。時代のトレンド=ファンク・サウンドを取り入れたこの曲は、それまでのシンプルで泥臭い<STAX>カラーとは異なる、新たなサザン・ソウルのかたちを示し出した。テイラーはもともとサム・クックの後任としてゴスペル・グループ=ソウル・スターラーズに加入していたシンガーだ。<STAX>からソロ・デビューを果たしたのは66年。当初はブルース・アーティストとして売り出されたが、ソウル・シンガーに路線を変更、先述の「フーズ・メイキン・ラヴ」が大ヒットを記録してテイラーの名は全国的(世界的)なモノになった。以降、ゴスペルで鍛え上げられたノドから搾り出すような歌声で、ディープなバラード〜ジャンプ・ナンバーなど数々の名唱を披露した。その後<STAX>の倒産に伴い<COLUMBIA>に移籍。同レーベルから放たれたシングル「ディスコ・レディ」(76年)では、当時ミュージック・シーンを席巻しつつあったディスコ・サウンドに果敢にチャレンジ。テイラーのブルージーなヴォーカルとディスコ・ビートという、水と油のようにも思えるテイストを折衷させたこの曲は、見事ヒット・チャートNo.1を獲得した。80年代に入るとテイラーは自身のルーツに立ち返り、ブルース/ソウル・シンガーという立ち居地を再確認。サザン・ソウルの第一人者としての地位を揺るぎないモノとした。しかし、幾ら素晴らしい功績を積み上げてきた人間でも、人間である限り、生命力には限界がある。00年5月、心臓発作により死去。62歳だった。
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![Johnnie Taylor Taylored in Silk [Stax Remasters]](http://cnt01.labelgate.com/photo/1200/150/644/1200150644C.jpg)


















