マライア・キャリー
まず、なんといっても彼女の魅力は“声"である。特に、バラードにおけるヴォーカル・スキルは格別の味わいで、あらゆる情感の波が聴き手に向かって押し寄せてくるかのようだ。あまりにもエモーショナル……。マライア・キャリーは、ニューヨーク郊外の地区ロングアイランドで、ベネズエラ系の父とアイルランド系の母の間に誕生した。シティオペラの舞台に立っていた母親の影響もあって、彼女は3歳で歌手になる決心をしたと言われている。ハイ・スクール時代、周りの友達が遊びふけっているなか、彼女はひたすらデモ・テープ作りに没頭。卒業後、単身マンハッタンに乗り込みデビューのチャンスを窺っていた時に、とあるパーティーにて当時CBSソニーの社長だったトミー・モトーラーと出会う。この時渡したデモ・テープがきっかけとなり、マライアのシンデレラ・ストーリーが始まったのだ。90年、シングル「ヴィジョン・オブ・ラヴ」で華々しくシーンに登場、「7オクターブの声域を持つ奇跡の声」と評される。瞬く間にスターへの階段を駆け上がった彼女は、すべてのシングルをヒット・チャート1位の座に送り込み、91年のグラミー賞では2冠を獲得。その後、セカンド・アルバムからカットされたシングルも含め、前人未踏の「デビュー曲以来、5曲連続No.1」という記録も打ち立て話題になった。また、93年に運命の人トミー・モトーラーと電撃入籍。その年齢差と、「2人合わせた収入はいったい幾らになるのか?」といったネタでメディアはこぞってまくし立てた(後に離婚)。以降も、「チャートNo.1」という言葉は彼女のためにあるがごとく、幾度となくその座に君臨している。アルバムも、05年現在まで約2年に1枚のペースでコンスタントにリリース。順風満帆(とはいえないかな)にキャリアを積み重ねている。また彼女は、ルーサー・ヴァンドロスやボーイズIIメンとのデュエットなど、交流関係も広いことで有名。そしてレコーディングごとに先鋭のプロデューサー陣を起用することからも、マライアが時代の音に対して高いアンテナ感度を持っていることが分かるはずだ。
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メリー・クリスマス II ユー
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