ザ・ローリング・ストーンズ
ミック・ジャガーとキース・リチャーズほどロックンロール史上、多くの作品を作り出したコンビはいないだろう。結成当初からローリング・ストーンズはセクシーでワイルドで不良っぽいイメージを打ち出し、ダンディなリヴァプール・サウンドのビートルズとは好対照をなしていた。ローリング・ストーンズはビートルズに比べるとよりヘビィでブルース調の、マディ・ウォーターズやハウリン・ウルフの影響を受けていた。ストーンズ最大の強みは何と言っても、彼らの興味の対象だった東洋音楽やサイケデリック・ロック、カントリー・ミュージック、さらにはディスコ・ミュージックの要素をブルース・ロックの枠の中に自在に取り込むことができた点だろう。ハイな気分の「Thier Satanic Majesty's Request」とホンキートンク調の「Exile on Main Street」、現代的な音運びの「Bridges to Babylon」を聴いて、同じバンドがレコーディングしたものとはなかなか信じ難いほどだ。もちろん、ローリング・ストーンズは度重なるメンバー・チェンジを経てきているし、これが彼らの音楽の多様性に貢献したという見方もできるだろう。しかし、この紆余曲折を経てきたバンドの中でも数少ない不変のものと言ったら、やはりミック・ジャガーの独特の節回しと、キース・リチャーズのだらしなさげでいて優雅なギター・プレイなのだ。
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